小さなヘルパーさん

2008年11月18日 (火)

■小さなヘルパーさん

毎週日曜日午後5時

我が家に小さなヘルパーさんが来る

そう

度々登場するチビです

もう小学生の高学年ですが

小さな頃から優しい子でしたので

今も恥ずかしがることなく

当たり前のように毎週日曜日に

アルツハイマーの父をお風呂にいれてくれるんです








お風呂の前で父とチビの会話を聞いていると

「じいちゃん髪流すから目を閉じてよ

「じいちゃんちゃんと温まらないとダメだよっ肩まで浸かってイーチ ニーイ・・・」

そんな会話を聞いていると

何とも微笑ましくて・・・









お風呂から出た父をちゃんとバスタオルで拭いて

オムツを履かせるなんてこと今の子しないですよねぇ

一緒にお風呂に入るので顔を真っ赤にさせながら

父をまるで子供を扱うようにしている姿に

涙しそうになりました・・・





チビは母親の愛情を知りません

産まれてすぐに総合失調症で入退院していたので

一時退院してもチビは親と思わず一緒に過ごすことが

ありませんでした。

そして

小学1年生の時に母親が他界してしまい

母と私が母親代わりの生活なのですが

自閉症の兄を持つチビは小さい頃から

「お兄ちゃん病気だから助けてあげてね」と言われ

今でも

その兄の面倒を良く見てくれるし

外でも車椅子の方やご老人の方の手伝いをしてるらしく

全く知らない方からお礼を言われる事も多々あります









チビが良く言うんですよ

「お年寄りとか障害者さんには優しくだよねって

でも

先日チビが下級生と自転車で走ってる所を見たのですが

下級生が転んで自転車を起こせない

さぁ

どうするか?

ママは物陰に隠れて見ていましたが

なんと

自分の自転車を車の通らない所へ置き

その子の元へ走って行って物を拾い集め

ヒザをポンポンして顔を覗き込んで

「大丈夫?」って心配しているようでした









家ではワガママで生意気だったりもするけれど

ちゃ~んと育ってくれてるんだぁなんて感動









一時

私の部屋の物をチビが隠し持っていて

沢山の話をしたけれど

カウンセリングに通ったら

「それは”こっちを見て!”ですよ」って言われ

その年は仕事も休みチビと過ごす時間を増やしました

その頃から彼女は

私を「ママと呼ぶようになったんです








勉強遅れてるけど

今は優しい心大切にして欲しいなって思いますねぇ









父を何時までお風呂へ入れてくれるかな?

小さなヘルパーさんは・・・





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